水野利幸さんへの送辞

 10月4日(土)に執り行われた水野利幸さん(6000双)の「聖和式」で、水野さんの次男が読み上げた送辞です。

 

 本当に突然のことで、言葉になりません。父さん自身、一番びっくりしているんじゃないかと思います。

 最近、思っていたことがあります。僕も25歳になって、世の中のことなど色々分かってきて、あまり両親に、今までの様々なことに対して、感謝の思いを伝えられていないな、ということです。
 どうしても、男3人兄弟でぶっきらぼうだし、父さんもあまり感情表現をしないので、そういった思いを伝えるのを避けていました。
 ちょっとお父さんに聞こえるか聞こえないかの声で「ありがとう」と頼りなく伝えてみたりしたこともあります。

 僕のそういった不器用さは父さん譲りです。
 父さんは、いつも前向きで、責任感が強く、弱音を聞いたことがありません。感動屋で、思い余って感動してしまったときは、その姿を見せないようにしていましたね。僕は気づいていました。

 本当は、父さんの弱いところとか、悩みとか、そういった部分も含めてもっと、色々と話したかったです。
 正直、父さんの丸ごと全部を知りたかったです。
 言葉足らずでも、父さんが僕に対して誇りに思っていてくれていたのは、伝わってきました。
 それなのに、何も言えないまま天国に行ってしまいました。

 本当だったら、本当だったら、もっと伝えたかった感謝の思いがあります。こんな形になってしまい悔しいですが、聞いてください。
 小さいとき、山に虫取りに連れて行ってくれて、ありがとう。カブトムシのオス、いっぱい取
れたね。
 真夏の夜、ホタルを全力ダッシュで捕まえてくれて、ありがとう。あの時のホタルの光は最高にきれいだったね。
 魚釣りに連れて行ってくれてありがとう。米粒ひとつで入れ食い状態、大量に釣れたね。

 何か新しいことを始める時、いつも「やってみろ!」と背中を押してくれてありがとう。
 大学受験、部活に明け暮れて、勉強の方で挫折し、浪人した時、「この1年、いい経験になるぞ!」と励ましてくれて、ありがとう。あの1年、本当にいい経験になりました。

 いつも陰ながら支えてくれてありがとう。父さんの後ろ盾を感じていました。
 そして、父さん。僕の父であってくれて、ありがとうございます。
 父さんは、僕の誇りです。父さんの生きた証は、僕の中で生き続けます。

 今日はたくさん、父さんを慕ってくださる方々が、来られています。父さんは幸せ者ですね。
 背中で語る父さんの思いを胸に、これからは兄弟3人で力を合わせ、母さんとばあちゃんを支え、手を取り合って頑張っていこうと思います。
 天国から見守っていてください。
 また会える日まで。