「ヨーロッパ統一運動創設50周年祝賀会」における真のお母様のみ言

真の父母様の顕現を宣べ伝えよう!

 このみ言は、2015年5月10日、オーストリア・ウィーンで開かれた「ヨーロッパ統一運動創設50周年祝賀会」において、真のお母様が語られた内容を翻訳し、整理したものです。

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 愛する祝福家庭の食口の皆さん、全ヨーロッパから集まった指導者、紳士・淑女の皆様!
 全世界から今日この時間を記念し、祝賀するために集まった全世界の食口の皆さん、お会いできてうれしいです。私は今日この場に赴きながら、ときめく心で、50年前に嫁がせた娘の家、出家させた息子の家を訪ねてくる思いで来ました。

 天の摂理歴史は、悲しみと苦難の歴史でした。太初に、神様が大きな夢を成されるために、創造を始められ、人間始祖を創造されました。そして責任を下さいました。ところが、軌道から脱線しました。神様のその大いなる夢をかなえることができなかったのです。

 しかし、全知全能の神様は、初めと終わりが同じです。失敗したままにしておくことはできません。そして天は、聖書で言う6000年という長い歳月を通して、人間を啓蒙してこられました。どれ程気の詰まるほどに悲しい路程だったでしょうか? 堕落した世界に一つの民族を探し立てるまで4000年かかりました。なぜこのように困難を経なければならなかったのでしょうか? 過ちに対する蕩減があることを知りませんでした。

 神はイスラエル民族を通して、メシヤを送ってくださいました。多くの宗教がありましたが、イエス様だけが、天と人間の関係を父子関係として説明しました。その方だけが、この堕落した世界とは関係のない独り子だと言いました。堕落した世界人類の前に、奇跡のような摂理が繰り広げられるはずだったのに、どうなったでしょうか? 十字架にかけてしまいました。それ以来、キリスト教摂理歴史は2000 年かかりました。多くのクリスチャンがいましたが、天の摂理を知ることができませんでした。

 イエス様の十字架の後、マルコの屋上の間における聖霊の降臨で始まったキリスト教摂理歴史は、2000年が流れてきました。私はヨーロッパに来るたびに、とても気が重くなります。このヨーロッパ大陸を中心に、キリスト教の文化、キリスト教の花は咲きました。多くの困難な事情がありましたが、このヨーロッパ大陸を通して、キリスト教の版図が広がっていきました。しかし、どうなりましたか?

 聖書の例を挙げてみましょう。堕落した世界の人類を野生のオリーブの木として表現しました。この野生のオリーブの木は時が来たら、真のオリーブの木になることを願うと言いました。面白いことに、このオリーブの木が成木になるためには、15年という長い期間をかけて根を下ろしてこそ生きてゆけるというのです。イエス· キリスト以後、イスラエルや中東に行けば、2000年を超えるオリーブの木がたくさんあります。中東は痩せた土地です。その土地の気候の変化に耐えながら、根付く期間が15年かかるというのです。

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 考えてみてください。摂理歴史は停止しません。時を待ちもしませんでした。先に進んで行くのです。そのため、6000年という長い歳月がかかりました。旧約時代、新約時代を越えて、私たちは今日、何の時代に生きていますか? 真の父母様に侍り、み言を成す成約時代に生きています。しかし、成約時代もどうなりましたか? 天一国として発展しつつあります。

 私たちは真実を明らかにしなければなりません。堕落した世界で、野生のオリーブの木が真のオリーブの木になるためには、真の主人に会わなければなりません。その方がまさに、私たちの真の父母様であられます。真の父母様によって、皆さんが血統転換されなければなりません。重生復活しなければなりません。祝福を受けなければならないということです。そうして、祝福家庭、真の家庭を成さなければならないのです。

 ヨーロッパのキリスト教文化を見ると、統一家には使命が多くあることが分かります。
 何も備えていなかったキリスト教文化は2000年を導いて来ました。イエス様が再び来ると言われた再臨のメシヤが来れば、何をすると言いましたか? 子羊の宴をすると言いました。堕落した人類を救うために、真の父母として来られるというみ言です。ところが、キリスト教文化はいまだに新約時代です。私たちはずいぶん先を歩んでいるのです。

 今やヨーロッパ宣教の歴史も50年です。人生で言えば、生涯の半分を越えました。今どうすべきでしょうか? 皆さんは、50年という時間を通して、深くこの地に根を下ろしました。皆さんをいかなる力を持ってしても滅ぼすことはできません。皆さんが下ろした根は、天の願いであり、人類の願いが成される日まで健在でしょう。

 祝福家庭の皆さん!
 今日、私たちは、この場になぜ集まりましたか? 昨日までと同じような生活から脱しなければなりません。真実を明らかにしなければなりません。この地に、キリスト教文化圏に来るべき再臨のメシヤ、真の父母が顕現され、50年の間に驚くべき業績を残されたのですから、この事を知らずにいるヨーロッパ大陸のクリスチャンたちを目覚めさせなければなりません。

 天の父母様と真の父母様に侍る一つの世界、私たちがその日の到来を早めるために、責任を果たす誇らしい統一家の祝福家庭となることを願います。いかがですか?
 ヨーロッパを中心に起こったキリスト教文化は、2000年をかけて世界的版図を築きました。それでは、私たち統一家の文明は、後天開闢時代に、再び50年を眺めつつ、どうすべきでしょうか? 自信がありますか?

 皆さんの命が尽きる日まで、深く大きく広く根を下ろすべきであることを肝に銘じてください。今後、この大陸は、今日を起点として新しい文化革命が起こることでしょう。

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 2020年までもういくらも残されていません。私は、天地鮮鶴苑を建設するため、これまで再臨のメシヤに会いたいという、そんな切実な心で2000年を耐えてきたキリスト教文化圏に接ぎ木をし、真の父母様の真の愛を接ぎ木してあげなければという思いで来ました。

 皆さんはどうすべきでしょうか? 過去にだけ執着している民に、未来に希望の実、希望の灯火となり得る統一家の祝福家庭であることを明かさなければなりません。
 皆さん各自が、氏族メシヤの責任を果たし、1日も早く氏族、民族、国家、世界的に環境を広げ、皆さんが最善を尽くす、そのような人生を生きる姿をもって、歴史に永遠に残る祝福家庭として誇らしい祖先の座に立つことのできる、全世界の祝福家庭になることを念願しながら、み言を終えます。