小説『預言』日本語版出版記念会を開催―東京

“歴史の真実を明らかにしたい”作家としての信念が原動力

韓国のベストセラー作家・金辰明氏による書下ろし小説『預言』の日本語版出版と金氏の来日を記念し、1月27日午後、都内のホテルで出版記念会(主催・『預言』日本語版出版記念会実行委員会)が開催され、各界の有識者のほか、家庭連合のリーダーや日本語版を出版した光言社の関係者など約500人が参加しました。

小説『預言』は、20世紀最大の奇跡とも言える共産主義崩壊の背後で、真の父母様と統一運動が少なからぬ貢献をしていたことに着想を得た著者が、長期間にわたる取材の末に執筆。原著は韓国で昨年7月に出版され、日本語版は同12月末に発刊されました。

出版記念会では、主催者を代表し徳野英治・世界平和統一家庭連合会長が歓迎の辞を述べ、「この本は、『歴史の真実を明らかにしたい』という作家としての信念と良心に基づいて書かれました。きょうの出版記念会を通して、文鮮明師ご夫妻と統一運動の正しい評価が、日本のみならず世界へ広がっていくことを期待します」と語りました。

小説『預言』の紹介映像のあと、「金剛山歌劇団」のトップソリストである林玉順さんが韓国歌曲の名曲「慕わしい金剛山」を美しい歌声で壮大に歌い上げ、会場を魅了しました。

続いて、来賓の林正寿・早稲田大学名誉教授が挨拶し、「復讐や恋愛などのエピソードに加え、『国民は単なる部品だ」とみなした旧ソ連・共産主義の本質が見事に描かれています。文鮮明師の人柄とともに共産主義崩壊の劇的な預言をテーマにした小説が、日本で出版されたことは意義あることだと思います」と述べました。

引き続き、川上与志夫・帝塚山学院大学名誉教授が同書の所感を述べ、「文師が主人公を『祖国』と呼んで出会いを喜ぶエピソードが出てきます。大韓航空機撃墜事件で妹を奪われた主人公の人生が、韓国の“恨”の歴史と重なっていると感じられました」と語りました。

金錫柄・孝情グローバル統一財団理事長が、同書が誕生するようになった経緯と金辰明氏の韓国内で高い社会的評価を紹介したうえで、「私たちが誰かに統一運動を紹介しようとするとき、多くのことを説明しなければなりませんが、この本は非常に役立ちます。VISION2020の勝利にも大きく寄与していくでしょう」と述べました。

続いて、金辰明氏が約2時間にわたって講演。話題は同書執筆の動機から始まって、東アジアの古代史や漢字の起源など多方面に及び、最後まで聴衆を飽きさせませんでした。

その中で金氏は、小説『預言』の執筆を決意するに至った経緯について、「現代韓国を代表する偉大な人物を考えるとき、歴代の大統領たちは該当しません。私は宗教嫌いですが、長年にわたって歴史を調べてきた作家として、人間の器の大きさで言うと文鮮明師こそ韓国を代表する偉大な人物だと考えていました」と説明。会場からは大きな拍手が沸き起こりました。

また、「少なくとも1億5千万人が殺され、人類史上最大の害悪をまき散らしてきた共産主義」に強い関心を持ってきた金氏は、「ソ連解体」を決断したゴルバチョフ・ソ連大統領と文師がモスクワで直接会談していたことを知り、文師についてさらに関心を深めたと説明。一方、大韓航空機撃墜事件が、結果的にゴルバチョフ氏の登場を招き、ソ連に新しい風が吹くようになったとの認識を示し、同事件を小説『預言』の中核に置いた背景を述べました。

最後に金氏は、東アジアの古代史をひも解きながら、「中国がこのまま強大になっていけば、困るのは韓国と日本です。韓日が友情を育み、一つとなって歩んでいくことをテーマに、次の小説を書いていくつもりです」と抱負を語り、講演を終えました。

出版記念会は、参加者全体で記念撮影を行い、閉会しました。

金 辰明(キム・ジンミョン)
韓国を代表する作家。デビュー小説『ムクゲノ花が咲キマシタ』(邦訳:徳間書店)は、韓国での出版部数が400万部を超えて史上最大のベストセラーとなり、映画化もされた。それ以降も、発表する作品がすべてベストセラーとなる。時代的に注目を浴びているテーマを題材にして、フィクションとノンフィクションを自在に往来しながら小説を書くことで、韓国国民から熟狂的な支持を受けている。邦訳された作品として、前述のデビュー作のほか、『バイ・コリア』(邦訳:ダイヤモンド社)、『中国が北朝鮮を呑みこむ日』(邦訳:ダイヤモンド社)、「謀略の半島」(邦訳:牧野出版)など。ほかに近著として、『千年の禁書』、『サード』、『文字戦争』(いずれも未邦訳)などがある。現在、大河歴史小説『高句麗』を執筆中。