み旨と青春(1) ~真理を求め、徹夜で祈り続けて出合った統一原理~

統一教会の草創期、天のみ言に触れて、燃えるような情熱で天のみ旨に投入して、今日の教会の基盤を築いた先輩たち。彼らの青春を紹介します。

日本統一教会副会長  周藤 健

今、メシアが来られている

 私が統一教会に導かれたのは1962 年の春、大阪駅近くで路傍演説している女性に出会ったのがきっかけです。当時、私は耳の不自由な子供たちの施設の教師をしていたので時間が取れず、初夏になってやっと教会を訪ねました。

 50 代の女性から聞いた「創造原理」の講義はかなりお粗末に思えましたが、温かい雰囲気に引かれて通い続けました。7、8 回目の講義の後、「今、メシアが来られている」と知らされて衝撃を受け、その方なら私の疑問に全部答えてくださると思ったのです。

 高校時代の私はとても恥ずかしがり屋でした。大阪大学で薬学を専攻し、成績も良かったのですが、3 年生のころから人生の問題について、深く考えるようになりました。当時、クリスチャンの親友がいたのですが、教会に誘われても「神を見せてくれたら行くよ」と言って面白がっていたくらいです。ところがその直後、腎臓病で1 年以上も床に就き、死の恐怖から絶望的な孤独感に襲われました。

 

バプテスト教会での疑問

 ある日、偶然読んだ生長の家の本に、末期がんが治ったなど奇跡の癒やしの話がありました。そこではっと気づいたのは、奇跡の前に懺悔があることです。同時に、私の中には不純しかなく、誰も愛してこなかったことを思い知らされました。

 深い悔い改めで7 日間泣き続け、8 日目に読んだのが生長の家の創始者、谷口雅春先生の『甘露の法雨』です。「宇宙をコントロールしている聖なる何かが存在する」と確信し、生まれて初めてお祈りをしました。その瞬間、黄金の光が私の全身を照らし、続いて真っ赤な光が私の脳天を貫きました。数分間は何もわからず、茫然としていましたが、ふと背中に何かを感じて手を当ててみると、今まで病んでいた腎臓がビリビリ震え、翌日には病気がすっかり治っていました。

 健康を回復した私は下宿の隣にあったバプテスト教会に通うようになり、まもなく牧師から洗礼を受けました。ところが、聖書の勉強を始めると「サタンとは何か」「永遠の命はあるのか」「聖霊とは何か」など多くの疑問が湧いてきたのです。

 大学を卒業し、教会学校の生徒と遠足を約束していたイースターの朝、私はイエス様の「目覚めよ。われ復活せり」という声を聞きました。交信がしばらく続いた後、「十字架は私の願いでなく、天の父の願いでもなかった」と言われたのです。その意味を知ろうと、滝に打たれたり太平洋の荒波が砕ける岩の上で一晩中祈ったりしました。そんな時、統一教会の女性に出会ったのです。

 

生活はみすぼらしくても、夢は大きく

 私の疑問を解いてくれたのは、韓国から宣教に来ていた西川勝先生です。「イエス様はイスラエル民族の不信仰のために亡くなられた。もし十字架がなければ、理想世界は実現していた」と聞き、「ここに本物があった」と思ったのです。私は涙で生徒たちに別れを告げ、職場を辞めて教会に入りました。真のお父様に報告したら、それは君が通過した旧・新・成約の摂理であったのだと言われました。

 当時、日本の教会員は28 人しかおらず、馬橋にあった教会は古い家の2 階の借間でした。しかし、西川先生の説教は火を吐くようで、輝く瞳に心を揺さぶられます。そして、新宿駅の雑踏で路傍演説をし、教会を支えるためリヤカーを引いて廃品回収をする日々が始まったのです。生活はみすぼらしくても、夢は「地上天国実現、天宙復帰」と大きなものでした。

路傍演説をする周藤健氏

路傍演説をする周藤健氏