3 年ぶりに石巻支部教会が献堂式

東北復興の最前線に立つ決意新たに

 東日本大震災で倒壊した石巻支部教会が1186日ぶりに新たに建設され、6 月8 日(日)、本部より李基萬本部長を迎えて献堂式が盛大に執り行われました。

(この記事は、『VISION 2020』第32号〈6月30日号〉に掲載されました)

 旧石巻教会は市街地よりも海に近いところであったため、3・11 の大震災で建物が流されました。教会だけが流されたわけでなく、この津波で当時、壮年部長の中垣さんをはじめ6人の方が、津波や震災のショックで聖和(逝去)されました。また、中には被災し家が流されて福岡・鳥取・和歌山・三重・埼玉などに移転をした食口達もいます。他にも家を失い、いまだに仮設住宅に暮らしている家庭も少なくありません。

 その震災の当日、教会長と亡くなった中垣壮年部長はちょうど、(海から離れた)市街地に新教会を準備するため、数か月間もかけて物件を探しているところでした。偶然、教会長と壮年部長がちょうど不動産にたどり着いた時に大地震に遭い、「すぐ10メートルの津波が来る」という放送の中で、壮年部長は家に帰り、教会長は教会に戻りました。

 教会長は最後の食口を避難させながら、地理が分からない中で導かれるように「牧山」という山に避難し、幸い助かりました。しかし残念ながら、壮年部長は津波に遭い、聖和されました。中垣壮年部長は、教会長の願いにはいつも従順で絶対信仰を立てて、日ごろから公的に頑張ってこられた本当に模範的な食口でした。

 教会長は「もしこのことで自分が壮年部長を呼ばなければ、津波に遭うこともなかった」と今も胸痛く思っています。どうしても教会を建設して中垣壮年部長の念願を叶えてあげたい、そして震災で犠牲になられた方にも大きな力と勇気と慰労を与え、石巻が勝利することが東北の復興、日本の勝利につながる、という信念を抱きながら、そのための教会建設と基盤を作ることは絶対不可欠であると全食口が一丸となって取り組んでまいりました。

 そのきっかけになったのが当時、大陸会長であった徳野会長が地区長、教区長と被害地域を巡回され、「流された石巻教会が必ず教会建設ができるように」と熱い祝祷をしてくださり、この石巻に、役事の拠点となる教会を造らなければならないと皆が固く心に誓って出発したことでした。
 そして、震災以降に塩釜地域の伝道拠点と合併し、石巻教会として3年間、様々な摂理を勝利してきました。 

 しかしながら石巻地域に教会がないため、活動の拠点として、食口の家の一部を間借りして集会などしてきましたが、現在に至るまでに3回も引越しをしました。何よりも、食口のメンバーは大変な状況の中でも、天の摂理を優先して頑張って下さいました。そのような厳しい環境の中でも教会長が塩釜と石巻を行き来しながら本当に愛してくださり、一つになって歩ませて頂いたことを心から感謝しています。

 そして、昨年の12月ごろ、間借りしていた食口の家の大家さんから今年の4月までの立ち退き話があり、一生懸命に新しい物件を探しました。しかし、現地では地域自体が地震や津波の影響で物件が大変少なく、教会として借りられる物件を探すのが難しい状況でした。立ち退き期日が迫り困っていたところ、CIGメンバーの婦人が前線を歩んでいる最中に今の物件を見つけて下さいました。お母様が最も願われている最前線の中に天の父母様が役事してくださったと確信。本当に真の父母様を迎えられる教会、温かな愛のある教会、多くの地元の方が集える地域に根差した教会を目指し、全体で120日間の精誠の条件を立てながら献堂式を迎えました。

 献堂式が始まる前のテープカットの折、赤い絨毯に足を踏み入れられた時、石巻において震度4の地震がありました。誰もが震災の時を思い起こしたのですが、この時は中垣壮年部長を中心とした多くの祭物になられた霊人達が一同にここに押し寄せて、この地に天の父母様の拠点が建ったことを祝福されたのではないかと思わされました。

 その後、李本部長が建物全体を聖別。その姿はまさしく真の父母様がこの館に来られて聖別してくださっているようでした。本当にやっと真の父母様をお迎えできたと感謝でいっぱいでした。式は婦人代表の祈祷で始まり、教会献堂約40日間の歩みとして内装の工事を食口達が朝早くから夜中まで、ほとんど手作りで精誠を尽くした壮年壮婦の映像が流れ、その後に趙康来教会長から経過報告がありました。教会献堂に大きく貢献された中垣壮年部長をはじめとした、壮年の方々に対する感謝状の授与に続いて、いつも真の父母様に石巻をつなげて下さり、愛を降り注いでくださっている柳根汀地区長が挨拶をされ、その後お忙しい中、本部より駆けつけられた李基萬本部長より激励の辞をいただきました。

 「愛して、感謝して、勇気をもって、そして後からついていくのではなく、一歩前に出るように。また、この石巻支部の教会献堂は一教会の献堂ではありません」とも言われ、最後は副壮年部長による億万歳、天地人真の父母様に敬拝を捧げて終了しました。終了後、本部長は全食口と握手をしてくださり、本部長を中心に全体で歌を歌いました。

 本当に多くの感謝を天に捧げながら、この地の復興が東北、日本の復興につながり、ビジョン2020 勝利、カナン定着60年勝利を成すことができるよう、再度決意して出発いたしました。今まで、全国の皆様の石巻に寄せてくださった関心と応援を、心から感謝いたします。