「2014 全国牧会者研修会」を開催

天一国時代にふさわしいリーダーシップの確立を

東日本の牧会者があつまった研修会(9月4日、静岡県熱海市)

 「文鮮明 天地人真の父母様天宙聖和2周年」記念行事の恩恵さめやらない中、2014年後半の出発の摂理として、天一国時代のリーダーシップの確立を目的とした「2014 全国牧会者研修会」が東西2ヵ所で開催されました。

西日本の牧会者が集まった研修会(8月29日、滋賀県長浜市) 宋龍天・全国祝福家庭総連合会総会長ご夫妻と徳野英治会長をお迎えし、8月27~29日、琵琶湖のほとりにある長浜文化芸術会館(滋賀県長浜市)で行われた研修会には西日本の牧会者143人が参加。9月2日~4日、静岡県熱海市内のホテルで開かれた研修会には東日本の牧会者177人が集まり、合計320人の牧会者が研修会に参加しました。

 「許し、愛し、一つになろう」をスローガンとして、「VISION 2020」の青写真を中心に私たちが何を果たさなければならないかを議論しながら、本部と現場、牧会者と食口達が一つとなって実体的天一国を実現するための今回の研修会。宋総会長を通じて真のお母様から「この研修会に参加した牧会者が日本を生かしてくれることを願うよ」との電話メッセージも届き、この研修会が天の父母様と真の父母様の直接主管圏のもとで開かれていることを感じながら、新たなる決意をもって出発するための重要な機会となりました。

 事実、現場の牧会者こそ母国日本の食口の霊的命を生かすかどうかの鍵を握っており、VISION 2020 の「幸せな家庭、健康な教会、国家と世界に貢献する統一運動」を実現する要となっています。
 研修会では、最初に「天一国のグローバルリーダー」と題し、宋総会長がハワイ、スイス、聖和2 周年記念行事において、真のお母様を通して感じられた神霊と真理に満ち溢れた指導者について解説。全食口に夢と希望を与え、食口に愛で侍り、信頼される天一国時代にふさわしい指導者像を示されました。

「連理の枝」韓国人牧会者と日本人牧会者の一体化こそが勝利の鍵
李海玉サモニム 宋総会長の講話に先立ち、李海玉サモニムが短いメッセージを語られました。“挨拶”と言っていいほど短時間のメッセージでしたが、実に意味の深い感動的なものでした。
 内容は、真のお母様がハワイで語られた枝も葉も根の働きをするという「バニヤンツリー」の話でした。通常、木は2種類が共存することはなく、強いものは生き残り弱いものは死んでしまうそうです。
 しかし、その木はお互いを受け入れて共存しあうのです。成長し交叉して接ぎ木されると枝に他の花さえも咲かせます。しかも一度「連理の枝」になると強くなり二度と離れず永遠にいくというのです。

 李サモニムは、まさにここに参加した韓国、日本の牧会者が連理の枝のように一つになるならば、どんな試練や迫害があろうとも強く雄々しく天に喜ばれる永遠なる勝利をお捧げすることができるとの啓示的なメッセージを語られました。

 来年2015年は、内的には1965年に聖地決定のために真のお父様が初めて公式的に来日されてからちょうど50年であると同時に、外的には日韓国交正常化50周年を迎えます。李サモニムのメッセージは、来年の基元節2周年に向かう摂理的歴史的な出発に連結させるメッセージであり、背後における天の父母様と真のお父様の導きを感じさせるものでした。
 そして昨今の冷え切った韓日関係の改善は、韓国人と日本人の牧会者の一体化こそが鍵であり、VISION 2020 の勝利もここに掛かっていることを実感しました。

各局が優れたプレゼン
 初日の夜は、方相逸伝道教育局長の司会で交流会が持たれ、牧会者が一つになり、慰労を受ける時間となりました。  
 2日目は、「七大運営指標」に基づいて各局より実に練られたプレゼンと共に、これを中心とした現場における模範教区・教会の事例発表が行われました。まず広報局より「2009年以降の広報活動の成果」と題し、マスコミ渉外と報道の変化の報告を受け、続いて青年学生局より天一国創建を目指す新青年運動と9月23日に開催される青年学生1万名大会の準備報告がありました。

 また、家庭教育局より祝福と家庭教育の現状と取り組み、総務局より献金の意義と十三条献金、み言研究室より霊的集団の分析、伝道教育局より93日路程の既成祝福式の結果分析と一対一伝道教育と世界貢献の本部伝道教育方針、教会成長研究院より礼拝と説教の向上と礼拝発展教会の証しが、それぞれ報告されました。

徳野英治会長 3日目には、真の家庭運動の活動計画が紹介。最後に徳野会長が「真の父母に見る理想的指導者像」を明確に示されました。
 閉講式では、宋総会長がトルコにおける真のお父様のみ言を紹介されたうえで、基元節2周年に向けて新しい出発をするにあたり、「共にこの日本を生かし、偉大なる真なる母の国日本を創りましょう。韓日一体、そこに神様が共にある」と激励され、研修会は幕を閉じました。

天の願った研修会の本意
 琵琶湖における研修2日目のプログラムでは、本部各局からのプレゼンとそれに対する質疑応答の時間が持たれました。
ディスカッションの様子 何よりの再出発の大きな鍵は、本部と現場の一体化、意思疎通です。各部署、見事なまでに練りに練られたプレゼンでしたが、研修会の終盤に入って、現場の牧会者が宋総会長、徳野会長と直接のやり取りを通して本部と本当の意思疎通を図ることを願っていると分かり、急遽、3日目の朝、ディスカッションの時間を持つこととなりました。

 これを参考にして、東日本の研修会ではプログラムの中にディスカッションの時間を十分に組み込み、本部と現場との意思疎通を図ることに、より力を入れました。
分科会での質疑の様子 今回の牧会者研修会は、このように本部と現場の一体化、韓国人と日本人牧会者の一体化、牧会者と食口の一体化を通して、牧会者が天一国時代の真の指導者として生まれ変わり、「許し、愛し、一つになろう」のみ言を実践することこそが、VISION 2020 の勝利の秘訣であることを天が明確に教育してくださる良い機会となりました。

祝福伝道に大きな希望
 研修会を通じて、リーダーのあるべき姿と同時に、天一国時代を築いていくうえで日本の統一教会がどうあるべきかが見えてきました。

教区・教会からの報告が行われた(1) 93日路程において、宋総会長ご夫妻や徳野会長ご夫妻をお迎えし、あるいは現場の牧会者を中心に開催された3,300家庭を超える祝福式の勝利、そしてその精誠の証しは大きな示唆を与えてくれました。特に、この度の祝福式の火付け役となった新潟教区で「天の祝福を県下の全ての人に注ごう」とされる申大燮教区長の決意に牧会者は強い刺激を受けました。

 また、鳥取教区において今回初めて100家庭を突破した祝福式を主管した朴用浩教区長が「牧会者としてやってきて、これほどまでに感動し、恩恵を受け、夜も眠れなかったのは初めてだった」と述べた証しは、大きな感動を呼びました。
 真の父母様の貴い聖酒の恵みによって導かれる祝福伝道の道は、「幸福な家庭」を築く喜びの伝道の道として、大きな希望を感じることができました。

 さらに、十三条献金と感謝献金によって運営される教会は、まさにビジョンに示されている「健康な教会」を築く道です。
 VISION 2020 に向かう2年目後半の重要な出発となった今回の研修会は、真のお母様の大きな期待の中、参加者全員が理想家庭づくりと国家的基盤造成、および世界摂理の責任という日本の使命に対して、改めて認識を深め、決意を固める場となりました。

(報告 本部伝道部長・篠崎幸郎)