「韓民族平和統一大会」に世界50カ国の在外韓国人が参加

「民間の統一運動を積極支援」韓国統一部長官が表明

 天一国基元節1周年を記念し、韓半島の平和統一に向けた環境づくりを目指す「2014 統一祈願、韓民族平和統一大会」が、統一未来フォーラムと南北統一運動国民連合の共催、及び韓国統一部と平和統一聯合の後援で、2月11日午後、ソウルの白凡記念館で開かれました。この日の行事は、韓国の姜昌熙・国会議長をはじめ、約20人の現職国会議員や海外50カ国に在住する在外韓国人など約1300人が参加する中、盛況裡に開催されました。

(この記事は、『VISION 2020』第25号〈3月10日号〉に掲載されました)

 約3年ぶりの南北離散家族再会事業実施(2月20~25日)を目前に控え、南北間の和解と協力ムードが高まる中で行われた本大会は、韓国の社会でも大きな注目を集めました。
 事前公演では、脱北者 20人で構成された「統一合唱団」の公演が披露され、公演の途中、自分たちの脱北の体験を紹介する時間には、会場のあちこちで涙を流す参加者の姿が見られました。

 本大会では、柳吉在・韓国統一部長官(大臣に相当)が、「韓半島統一時代のための方向と課題」と題して基調講演を行いました。柳長官は、「政府ができないことを南北統一運動国民連合のような民間団体がやってくださり、感謝いたします。特に全世界の在外同胞が祖国に集まり、統一に対する情熱と意志を結集して下さった国民連合に、心から感謝申し上げます。8千万同胞が心と力を結集して韓民族統一を成すために、統一部は今日のような民間団体による統一運動を、これからも積極的に支援する計画です」と強調しました。

 一方、柳長官は、南北統一のために必要な条件として、①北朝鮮が核を放棄して協力の場に出るよう促し、相互の信頼関係が醸成される環境づくりを行うこと、②韓半島周辺の主要国と統一のビジョンを共有し、統一は北東アジアと世界の繁栄に寄与することを積極的に知らせること、③国民の心を統一に結集させ、統一に対する関心と情熱を持つように導くことなどを具体的に挙げ、統一に向けて挙国一致して取り組む必要性を訴えました。また、柳長官は「今回の南北離散家族再会に向けた南北合意は、南北関係改善の最初のボタンであり、これを上手くはめることで次の段階に移ることができる」と述べました。

 基調講演に先立ち、国会議員による研究組織である「統一未来フォーラム」の趙明哲共同代表と、南北統一運動国民連合の薛勇洙会長が歓迎の辞を述べました。

 その中で、脱北者出身の国会議員第1号である趙明哲氏は、南北統一運動国民連合と平和統一聨合が昨夏開催した「DMZ 世界平和公園実現のための韓・日3800キロ自転車縦走」などの実践的な統一運動に大きな感銘を受けたと述べた上で、統一基盤構築の核心は南北間の信頼関係構築にあり、朴槿惠大統領の韓半島信頼プロセスを強く支持すると述べました。特に趙議員は、朴大統領が発言した「統一は大当たりだ」という言葉が世の中で大きな話題になったのを機に、この言葉を現実化し、幸福な統一を成せるように市民が先頭に立って国民的、国際的次元の韓民族統一運動を展開して、1日も早く統一時代を成し遂げようと呼びかけました。

 続いて、薛勇洙会長は、「朴槿惠大統領の『統一は大当たり』宣言を通して全国民に拡散した統一意識が、統一準備のための具体的実践につながることを願う」とする一方で、柳吉在長官の基調演説が、統一に対する国民的な決意と意志を改めて確立するきっかけとなったことを強調しました。薛会長は最後に、「統一は8千万韓民族の宿命的使命であり、平和統一による国格上昇を通してユーラシア民族が雄飛する時代を早めましょう」と語りました。

 また、祝辞を述べた梁昌植・ワシントンタイムズ財団会長は、「文鮮明・韓鶴子総裁のみ言に従って、ワシントンタイムズを中心に、アメリカの在外同胞と共に統一時代を準備していきます」と決意を表明しました。

 さらに本大会では、「韓民族平和統一ビジョン宣布式」も共に行われ、海外在住の韓国人を代表して、アメリカ、日本、マレーシアの代表が挨拶をしました。
 その中で、アメリカの権五湜氏(世界韓人商工人総連合会常任理事、米州民主平和統一常任委員)は、統一は韓国と北朝鮮だけでなく、全世界に散らばって生きている在外同胞にとっても大当たりであり、統一によるコリアプレミアムは、在外同胞のイメージアップと北朝鮮に対する投資にもつながり得るとしながら、これらを通し、統一によって発生する経済的副作用を最小化させることができるだろうとの自身の見解を披歴しました。

 日本から在日同胞を代表して参加した具末謨氏(在日全羅南道民会会長)は、柳吉在・統一部長官の基調演説を通して、平和統一を共に考える時間を持てたことに対する感謝をまず述べながら、祖国統一のために残りの余生を捧げ、統一のための歴史の生き証人として生きていきたいと表明しました。
 また、マレーシアを代表して参加した柳鍾永・マレーシア国会世界平和議員連盟常任顧問は、マレーシアの国会議員にも韓半島の平和統一の重要性を積極的に伝え、マレーシアだけでなく、周辺国からも韓半島統一のための支持と協力が得られるように全力を尽くすとの意気込みを語りました。

 引き続き、「統一された韓半島は、韓民族の新しい跳躍を超えて世界平和に貢献し、全世界の人々が人種と国境を越えて、共生、共栄、共義の価値を実現する統一国家にならなければならない」との文言が盛り込まれた宣言文が採択されました。
 最後に、参加者全員が手をつないで南北統一を念願しながら「統一の歌」を熱唱し、全体の行事を締めくくりました。