被災地が活気を取り戻すまで寄り添う

UPeace、熊本、東北で活動継続

世界平和統一家庭連合 平和ボランティア隊「UPeace」は、熊本地震が4 月に発生したのを受け、最初の地震発生からおよそ10 日後に災害ボランティアチームを現地に派遣。現在も熊本の被災地支援を続けています。5 年以上継続している東北・宮城での支援活動を含め、UPeace の活動について加藤善斐徒キャプテンに聞きました。

――熊本の被災地での活動について教えてください。

6men01熊本県熊本市、益城町、南阿蘇村を中心に、被災した家屋の家財の片付けや運び出し、引越しの手伝いなどを行ってきました。参加者は延べ200 人を超え、90 カ所以上の現場で活動しました。

現在は、被災地近隣のメンバーたちは活動を継続していて、遠方からの参加希望者に関してはUPeace のホームページで募集しています。

――現在の熊本の様子はいかがですか。

被害が局地的だったこともあり、被災地から少し離れると元に戻りつつありますが、被害の大きかった地域ではまだ車中泊をしている方もいて、地域によって復興のスピードが全然違います。特に被害が大きかった地域は、仮設住宅が完成していないところも多いようです。

被災地の方々の心境としては、まだ「戦っている」という思いを持つ方が多いと思います。

6men02――――今後の活動についてお話しください。

私たちはボランティアセンターを通して活動することが多いですが、ニーズがなくなるまでボランティアセンターは閉鎖されません。私達も現地で困っている方々がいる限り、活動していきたいと考えています。

ただ、瓦礫の片付け等が終わると、その次にはコミュニティの再生や、街の活気を取り戻すという段階になります。熊本は観光都市でもあるので、「震災前よりも良い街」に一日でも早くなれるようボランティアとして手を差し伸べていければと思います。

東北では、東日本大震災から5 年以上が経過した現在も、「被災地の活気を取り戻す」ことをテーマに活動を継続しています。

最近は農業支援や漁業支援、イベントや行事の手伝い、慰問活動、他団体が企画したプロジェクト支援など、その地域のニーズに合わせて様々な活動を行っています。

6men03参加者は延べ2000 人を越え、600 カ所以上の現場で活動しました。現在は、月に1回~2回のペースで活動しています。

街が立ち直ってきている今、東北の方が危惧しているのは「震災の風化」です。被災地では、震災遺構と呼ばれる、震災の記憶を止めようという動きが高まっていることもあり、観光することで被災地を支援したり、学校教育としてバスツアーを組んだり、という取り組みが積極的に行われています。

UPeace では今後も、熊本や東北の迅速な復興のためにボランティア活動を継続しますので、多くの方々の参加をお待ちしています。