世界に平和と繁栄をもたらす「日韓トンネル」

日韓両政府も人的、経済的、技術的交流の活発化に注目

「私は一つの提案をしたいと思います。それは中国から韓国を通り日本に至る『アジア大ハイウェイ』を建設し、ゆくゆくは、全世界に通じる『自由圏ハイウェイ』を建設することです。これは中国大陸から韓半島を縦断し、トンネルあるいは鉄橋で日本列島に連結して日本を縦断する一大国際ハイウェイで、ここでは自由が保障されるのです。もしこれが建設されるなら、アジア諸国はハイウェイで連結され、一体化することができます」

5-6men011981 年11 月10 日、韓国・ソウルにおいて第10 回「科学の統一に関する国際会議」(ICUS)が開催。全世界からノーベル賞受賞者をはじめとする各分野の自然科学者、人文・社会科学系学者、文化人など総勢720 人が参加した中で、同会議の創設者である文鮮明師が「国際ハイウェイ・日韓トンネル構想」を提唱されたのでした。

文師の提唱を受け1982 年、「国際ハイウェイ建設事業団」(久保木修己会長)が東京に設立。さまざまな分野の専門家を集めて調査・研究を進め、佐賀県唐津市などで調査工事が行われてきました。2009 年には、一般財団法人「国際ハイウェイ財団」が設立され、事業を継承しています。

5-6men021983 年5 月には「日韓トンネル研究会」が東京に創設されました。同会会長に就任した地質学の権威、佐々保雄・北海道大学名誉教授は、青函トンネルのルートを選定した経歴を持つなど、日韓トンネルを研究するうえで最適任者でした。

国際ハイウェイの実現によって、北東アジア諸国間を人、モノ、資本、サービスが自由に移動できる時代が到来し、経済共同体が構築されれば、この地域に平和と安定そしてピースロードを通しての世界平和をもたらすで
しょう。

日韓トンネルによって日韓関係が深化すれば、従来の島国、半島国それぞれの気質や旧来の相互不信を脱却し、共存共栄の新たな関係を構築する契機となります。日韓が歴史的な“怨讐関係”を乗り越えて「平和のトンネルとピースロード」を作ることによって、両国の間に真の平和が生まれるのです。

5-6men03日本がユーラシア大陸とつながることで、エネルギー輸送ラインと情報ハイウェイが整備され、安全な陸上一貫物流システムのハブが確立。これによって北東アジアに巨大経済共同体が誕生し、人、モノ、資本、サービスの交流が円滑になり、技術や産業の平準化も促進されます。その規模は、世界全体の国内総生産(GDP)の4分の1 から3 分の1 にも達すると予測されています。

日韓の首脳がトンネル構想に言及

日韓トンネルの総工費は、約10 兆円と言われており、これは間違いなく国家プロジェクトの規模ですが、日韓両政府の首脳も注目しています。

5-6men04日韓の首脳が2009 年1 月に合意した「日韓新時代共同研究プロジェクト」は、1 年半の共同研究を経て、最終報告書としてまとめられたものですが、そこには、日韓トンネル構想に言及した日韓首脳の発言が、次のように紹介されています。

「日韓海底トンネルに関して、かつては竹下登元首相が検討を指示した経緯がある。羽田孜元首相も『日本再生プログラム』の一環としてこの構想に関し言及した。森喜朗元首相は、2000 年10 月のASEM会議で、日本と韓国をつなぐトンネルを作りASEM鉄道という名前を付けようと提案した。また、総理大臣に就任する前の菅直人議員は『日韓海底トンネルにリニアモーターカーを走らせる』と構想に関し言明したことがある。韓国でも、1990 年に盧泰愚大統領が訪日時の国会演説において海底トンネルに言及し、海部首相に建設を提議したことがあり、1999 年9 月には金大中大統領も『日韓トンネルが建設されれば、北海道からヨーロッパまで結ばれるので、未来の夢として考えてみる問題』と、トンネル建設を提唱した。2003 年2 月には、盧武鉉大統領が日韓首脳会談でトンネル建設を提案したことがある」(外務省HPより)

5-6men05合わせて、この「日韓新時代共同研究プロジェクト」レポートは、「日韓の人的、経済的、技術的交流が著しく活発化するはず」と述べ、日韓一体化の新しい未来を開く日韓トンネル構想を高く評価しています。

「海底トンネルの建設は、巨額の金融支援と先進的なトンネル技術を必要とする長期的な未来志向プロジェクトである。日韓両国政府のイニシアティブにより、トンネル建設のための総合的な共同研究を組織して、経済的、技術的な妥当性はもちろん、東アジア安全保障や地域統合に与える効果等を体系的に研究しなければならない。技術的な建設可能性・ルート設定、旅客・コンテナ・自動車流通による物流輸送体制の変容、建設コスト・償還計画などに関して検討することだけでも、このような分野で日韓の人的、経済的、技術的交流が著しく活発化するはずである。このような共同研究を踏まえて、5-6men06両国指導者は国民の十分な同意を得る方法で、トンネル建設プロジェクトを推進することが望ましい」(外務省HPより)

日韓トンネルを通したピースロードの構想は、歴史的なロマンであり、大いなる技術的挑戦であると同時に、人類愛という普遍的な価値観をベースにアジアに均衡ある発展をもたらし、世界平和と安定的な国際秩序の構築にも貢献するプロジェクトなのです。