横断会議の定例化と祝福教育―第7地区

二世圏祝福推進に向けた取り組み

二世圏の祝福推進は父母の理解がなければうまくいかないため、第7地区(東海)では父母への教育を重視するとともに、二世圏に対して祝福の意義と価値の教育を行っています。

そうした教育を進めていくためには、家庭教育部長や家庭部長、成和青年部長、祝福二世家庭会などが参加する「横断会議」の実施が不可欠です。第7地区では、横断会議を通して現場において何が必要とされているのかを各部署の責任者がリアルタイムで共有することで、様々な取り組みがスムーズに展開していっています。

旧第8地区(愛知)は、家庭教育部長と家庭部長が週1回集まって横断会議を開催。祝福推進のための取り組みや効果的な教育(セミナー)について活発に意見を交わしています。

その内容を月1回行われる第7地区の家庭教育部長・家庭部長会議で共有し、さらに成和部・家庭教育部横断会議を開いて協力関係を築いていきます。

次にその内容を月1回行われる各教区の家庭教育部長・家庭部長会議に下ろし、教区の成和部・家庭教育部・家庭部の横断会議を通じて情報を共有。最後に各教会において祝福推進委員が横断会議を開き、情報共有を図っています。

二世祝福家庭交流会で“成果”

そうしたプロセスを経て生み出されたのが、「二世祝福家庭交流会」です。

第7地区では「二世祝福父母集会」を継続して行ってきましたが、当日に成果を出すことに重きを置いた結果、十分な成果に結びつきませんでした。

そこで検討を重ねていくなかで「交流会」が発案されたのです。参加者が交流を深めることに重きを置いた企画で、マッチングサイトでは分からない祝福候補者の“人柄”に触れる機会となっています。例えば、「100万円あったら何に使う?」「今ハマっていることは何?」といったお題を与え、参加者にグループで交流してもらうのです。その間、父母も別室で交流する時間を持っています。

交流の後は、和やかな雰囲気の中で一人ひとりが自己紹介をします。参加者は帰宅してから親子で話し合い、その後は父母同士が連絡を取り合っていきます。

交流会にはリピーターも多く、候補者本人も父母も負担なく参加できるようです。特に年上層の男性が参加しやすい傾向があり、20代後半から30代初めの男性が複数参加しています。3回実施し15組交流、50%の決定率となっています。

もう一つの例は、地区の家庭教育部長・家庭部長が一体となって行う一世と信仰二世のマッチング集会です。

4月と5月に1回ずつ行い、写真付プロフィールを持ち寄って会場に掲示しました。そこには、マッチングサイトに未掲載の教育段階にある候補者も多数含まれていました。次に各家庭教会の家庭部長とマッチングサポーターが、スライドを使って一人ひとりを丁寧に紹介した後、その場で交流の希望を募りました。2回の集会で18組の交流が決まり、決定率は約30%でした。

父母教育にも注力

一方、第7地区では祝福教育にも力を入れています。

各教区で開催している「二世祝福父母セミナー」は、祝福に向けて父母たちの覚醒を図るのが目的で、4月以降、父母537人が参加しています。

そのほか、「信仰二世父母セミナー」や「親子セミナー」などを行うと共に、教区ごとに祝福前教育を毎月1回8月まで行い、9月からは祝福後教育を一世・二世それぞれに行っていく方針です。

(北愛知教区家庭教育部長・坂田信之)