平和への願いを込めて自転車で全国を縦断 「PEACE BIKE 2014」

北海道・納沙布岬から出発

岩見沢教会で(7月22日)

韓日のランナーが一体化して走行(7月20日) 7月に創設10周年を迎えた平和統一聯合(FPU)の主催する自転車国土縦走プロジェクト「PEACE BIKE(ピースバイク)2014」が、昨年に続き、7月19日からスタートしました。今回は北海道・納沙布岬から2台の自転車が旅立ち、現在も南へ向かって走行中です。

 「PEACE BIKE」は、FPU が昨年から「日韓友好親善」「東アジアの安定」「世界平和の実現」を願う企画として開催。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)やマスメディアを通じて、各界に大きな反響をもたらしました。一つの目的を中心として、日本・韓国の若者たちや応援サポーターが一つとなって推進するこの企画は、今後の日韓友好親善の鍵となると言っても過言ではありません。

 今年の「PEACE BIKE」は、北海道を出発して本州に入り、日本海側を新潟方面へ向かい、首都圏、大阪を経由して下関から海を渡って8月9日に韓国・釜山に至ります。また、鹿児島から九州を北上し、佐賀県唐津東港から壱岐島・対馬を通って釜山に向かうもう一つのルートもあります。四国、沖縄などでもこの企画に参加することになっています。

 韓国では同期間に仁川から釜山に向けて縦走が行われ、最終的に8月9日に釜山で日韓の若者たちが出会います。

 世界各地では民族間・国家間の紛争は今も止むことがありません。紛争地域に住む人々は23億3000万人と言われ、実に世界人口の3分の1もの人々が直接的に影響を受けています。そしてこの紛争地域の半数が東北アジアに集中しており、日本を含むアジア地域の情勢は深刻です。

 そんな中、この平和を作り出す運動としての「PEACE BIKE」は世界に拡散しています。
 7月13日には、中米のカリブ海に浮かぶドミニカ共和国のサント・ドミンゴ(参加者25人)で、同月19日にはイスラエルのテルアビブ(参加者9人)で「Peace Bike World Tour(ピースバイク世界ツアー)」が行われ、自転車に乗り平和メッセージを訴えました。現在、世界14か国が取り組んでいます。

 既に終えたところが、ロシア、中国、台湾、ドミニカ共和国、グルジア共和国、イスラエル、ネパールの8ヵ国。これから行われるのが、韓国、チェコ、ニュージーランド、コスタリカ、アメリカ、チリの6ヵ国です。

 ここで、日本における「PEACE BIKE」の様子を詳しく見ていきましょう。
 7月19日午前7時、北海道根室市の納沙布岬「望郷の岬公園」には早朝にもかかわらず、約50人の応援サポーターが集結。北海道区間の実行委員長である矢吹恭一常任顧問を始め、FPU 中央本部から大塚克己会長、金元彬事務総長が駆けつけ、(社)南北統一運動国民聯合から薛勇洙(ソルヨンス)会長、宋光奭(ソンガンソク)事務総長が駆けつけました。「返せ北方領土」の碑があるこの場所は、日本とロシアとの領土問題で有名な場所。文鮮明総裁の提唱された国境線のない平和な世界のヴィジョンを想起しながら、この問題の深刻さを肌で感じます。

 「ウリヌン ハナダ!(私達は1つ)」の掛け声で記念撮影を行い、いよいよ出発。この日の天候は南南東の風、晴れで最高気温は18.8℃。爽やかな潮風が心地良い絶好のコンディションでした。応援に集まった人々が若い2人の青年に「頑張れ!」と声をかけると、青年たちは笑顔で手を振り返し、希望的な未来を連想させました。

北海道・阿寒湖付近で(7月20日) この日、納沙布岬を出発して釧路まで145km を走ったランナーたちは、釧路市内で開催された「歓迎レセプション」に参加。会場には釧路市長、市議会議員らも参席しました。
 レセプションでは、釧路の会員らが日本の着物と韓国の民族衣装であるチマチョゴリで着飾って「赤とんぼ~アリラン」を合唱。両国の代表的な歌が一つのハーモニーとして演奏され、会場は感動に包まれました。実行委員らの挨拶の後、ランナーによる「PEACE BIKE 2014 平和メッセージ宣言」が行われ、宣言文が釧路市長に手渡されました。そして、文総裁の揮毫された「祖国統一」の揮毫と日本・韓国がデザインされている旗に参加者達が記念のサインをして、レセプションは終了しました。

 2日目(7月20日)は釧路から帯広を目指すルートで、距離は196km のコースでした。途中の釧路湿原国立公園にある鶴見台は、1963年頃、近くの小学校の先生と生徒がタンチョウヅルに餌を与え始めて以来、今でもタンチョウの生き生きとした姿を見ることができます。ランナーたちもしばらくその光景に見とれ、ビデオやカメラで撮影しました。特につがいのタンチョウが仲睦まじく歩く姿は、ほのぼのとした心地にさせられます。そこにはタンチョウの夫婦の愛と、タンチョウを愛する人々の愛があり、美しい平和の象徴になっています。

帯広副市長に平和メッセージを伝達(7月21日) 3日目(同21日)は、帯広市の緑ヶ丘公園から旭川への120km のルート。緑ヶ丘公園はかつてギネスブックに掲載された全長400mのベンチがあることで有名です。この公園内で「日韓友好親善と南北統一祈願 PEACE BIKE 2014 帯広出発式」が行われ、帯広市副市長が「PEACE BIKE 2014 平和メッセージ宣言」を受け取りました。

 また、帯広市にある聖火の郷で安全祈願式が行われ、平和への誓いがある慰霊塔に献花がなされました。
 その後、北海道の最難関コースと言っても過言ではない「狩勝峠」を通過。この峠を越えると一面の花畑で有名な富良野です。紫、白、赤、黄色の花々の前で記念撮影を行いました。

日本と韓国の伝統衣装をまとった婦人たち(7月22日) 4日目(同22日)は、旭川から札幌への138kmのルートです。この日は、札幌市の大通り公園で「平和メッセージ」の式典を開催。美しい民族衣装を着た韓国と日本の婦人会員の歌で始まった式典では、ユギョンソク慶錫「PEACE BIKE 2014」韓国実行委員長と大塚克己・平和統一聯合中央本部会長の激励の辞のほか、ランナーたちによる「平和メッセージ宣言」が行われました。

 5日目(同23日)は、札幌から室蘭への127kmのルートで、途中、北海道朝鮮人学校や北海道大学を訪問。雨天の中でしたが、多くのサポーターの応援に支えられ、ランナーたちは走り続けました。

 「平和は論理ではない。平和はそれを為そうとする心からだ」(一人のランナーの言葉)。

 ランナーたちは、様々な環境を通じて自分を見つめなおし、また平和メッセージを多くの人に訴えながら、これからも走り続けていきます。

 「PEACE BIKE 2014」の様子は公式ホームページで紹介されています。