真のお母様の「スイス特別精誠路程」に関する宋龍天総会長の報告

真のお父様と共にアルプスの12の名山を登頂巡礼

 6月16日、大母様を迎えて、「天運相続1Day セミナー」が千葉県で行われた際、全国祝福家庭総連合会の宋龍天総会長が、真のお母様(韓鶴子総裁)と共にスイスで5月末から16日間、特別精誠路程を歩まれたことについて報告されました。以下はその報告内容の要旨です。

(この記事は、『VISION 2020』第32号〈6月30日号〉に掲載されました)

 真のお母様は、誰にもお知らせにならない中、5月27日に韓国を静かに出発し、スイスに16日間滞在され、天の父母様(神様)と真の父母様と一心一体一念の基準で、実体天一国の建設はもちろん、天一国建設の中心主体となるべき全世界の祝福中心家庭の霊肉共の健康と幸福を祈願され、16日間の特別精誠の条件を終えて、6月13日午後、韓国に見事、勝利帰国されました。

 16日間のスイスにおける天地人真の父母様の精誠の内容は、一言で言えば、「実体天一国をこの地に創建するための原動力と言える“神霊”と“真理”を探し出され、全世界にもう一度宣布する特別な路程」でした。そして、天一国時代を迎え、祝福中心家庭をはじめとする世界人類の幸福を祈願するための、真の父母様の真の愛の路程でした。

 天地人真の父母様の今回の特別精誠の内容は、大きく二つに分けられます。真のお母様が天の父母様と真のお父様と一心一体一念の三位一体を成された神霊を完全に確立され、真理を全世界の人類に宣布し、伝えるための特別路程であったというのです。
 真のお母様は人類の前に実体的神霊の基準を見せてくださるために、欧州のアルプス山脈に位置する海抜3,000mを超えるほどの高い峰を始め、低い山でも海抜1,790mを超える合計12の名山を、1日も休まれず、1日に1つの山を登られました。

 アルプスの12の名山を定められた理由は、真のお母様の在世時に、少なくても12の国を天の父母様の願われる国家としてさしあげるためです。
 また、真の子女様と全世界の祝福家庭を代表する12の名山を登頂され祝福なさったのは、12人のアベル圏の真の子女様が真の父母様と完全に一心一体一和一核となり、全世界のカイン圏の祝福家庭が真の父母様と完全に一心一体一和一核となることを願われたからです。

 ここで、天地人真の父母様が世界の数多くの場所の中から、なぜスイスを選ばれたのかご説明しましょう。御存知のように、スイスには国連の重要な機関がすべて集結しています。また、スイスのジュネーブは1985年8月、世界的な碩学が集まり、真の父母様のご指示を受けて、モートン・カップラン博士が「共産主義の終焉」を宣言した場所です。また2006年7月に、300人以上の世界各国の平和大使が参加する中、真の父母様が第4回蒙古斑同族世界平和連合の世界大会を挙行された所です。2011年度には、スイスにある国連欧州本部のメインホールで、世界的指導者に、真の父母様が3時間以上、堂々とみ言を宣布されました。

 真のお母様は天一国時代を迎え、「再臨主が人類の逃避城であるスイスに行って、人類を救ってあげなければなりません。そして、彼らを祝福し、相続させ、引き渡してあげなければなりません」という、2006年の真のお父様のみ言を成就するために、天一国時代を迎えて最初の特別精誠路程(の場所)を、スイスに定められたのです。

 そのためか、真のお母様が私を突然呼び出され、「今回、真のお父様が、私(真のお母様)と共にスイスに行きたがっておられる」というみ言を語られ、「しっかり準備するんだよ」という命を下さいました。これが正に、真のお母様が特別精誠の場所をスイスに定められた決定的な動機であり、背景であると言えます。

 今回、真のお母様は欧州で最も荘厳で高い所であり、数億年前に形成されたものをそのまま残し、天地創造以来汚れていない、純潔を守ってきた海抜4,158mのユングフラウ(Jungfrau)に登られました。天一国時代を迎え、真のお母様は本格的な女性の時代が出発したことを宣布されましたが、ユングフラウは「聖母マリヤ」、もしくは「純潔な若い処女」を意味する言葉で、純潔な女性と関連の深い場所なのです。

 また、リギ山は、「山の中の女王の山」と呼ばれ、めでられています。すべてのアルプスの山々を包んで抱く母親のような形をしているため、「女王の山」、「母の山」と呼ばれる所を訪ね、「宇宙の母」として、「全人類の母」として、全人類のための祈祷精誠を捧げられたのです。

 私は今回、真のお母様に侍り、12の名山を登頂しながら、真のお母様が、真のお父様、さらには天の父母様と本当に一心一体を成されているということを切実に実感しました。
 健康な普通の人にとっても、ほとんど毎日、海抜2,000~3,000mと超える山に登るということは、決して簡単なことではありません。私が後で知ったことですが、真のお母様は今回の特別精誠のために、毎日のようにウォーキングの運動、準備をしてこられたのです。

 そして、何よりも天の父母様と真のお父様が、真のお母様と一体をなしておられるので、真のお母様は苦難の精誠路程を無事に終えることができるようになったのだと考えるに至りました。
 皆さん、本当に驚くべき事実は、真のお母様が以前よりももっと若く、健康になられたという事実です。嬉しい知らせでしょう。

 真のお母様との登山を通じて、今も私の耳を離れない真のお母様のみ言があります。
 「生前に、お父様をここにもう一度お連れしなければならなかったのですが、人類救援のための摂理ゆえに、来られませんでした。ですから私が今回、ここにお父様をお連れして、一緒に登っているのです」というものです。真のお母様はいつも、下に向かっては私たち祝福家庭をはじめ世界人類を心配し、祝福してくださり、上に向かっては天の父母様と真のお父様のために一瞬一瞬を生き続けておられる方だということを、感じざるを得ませんでした。

 それから、今回の特別精誠のもう一つの側面、真理を探す過程をご紹介しようと思います。今回の特別路程の中で、真のお母様は、毎朝の訓読会を直接主管されながら、『真の父母経』を集中的に訓読され、その内容を一つ一つ修正され、補完されました。真のお母様が、毎日毎日登山をして、疲れた体であられながらも、精誠に精誠を重ね、『真の父母経』の監修のために読破されようと、集中されたお母様であることを知っていただきたいと思います。

 また、私が今回の特別精誠路程において感じたことは、本当に真のお母様は、天の父母様と真のお父様と一体をなされたということです。その良い例が、去る16日間の全体日程の中で、雨が一度もなく、快晴の天気が続いたという事実です。そして、真のお母様は特別精誠期間中、真の父母様が以前、一緒に行かれた所をあらためて訪ねようとされました。3,883mのクライン・マッターホルンに登られたお母様は、「お父様、過去はお越しになることができなかった場所ですが、お父様と一緒に参りましたね」とおっしゃりながら、随行員全員に「あなたと共に」を歌うように願われました。

 コーヒーを飲まれる際も、お母様は「このコーヒーの半分はお父様が飲まれました」とおっしゃりながら半分お飲みになり、「残りはあなたが飲みなさい」と、残りの半分を私に下さっ
たりもしました。
 このように、真のお母様がいつも真のお父様と対話を交わし、祈祷の精誠を捧げられた、16日間の特別精誠期間だったのです。

 今回の特別精誠期間は、全世界の祝福家庭が、「ビジョン2020」を勝利し、天の父母様と真のお父様が願われた実体天一国を創建するために、天の父母様と真のお父様、そして、絶対善霊界の協助と役事がこの地上に臨まなければならないという真のお母様の確信から出てきた結果であるということを、どうか忘れないようにお願いします。

 皆さん、幸せな家庭、健康な教会、日本国家に貢献する、全世界に貢献する、信頼される統一運動を一緒につくりましょう。ありがとうございました。