家庭書写会を核としながら、み言を伝える

素晴らしい講話で、教会に対する好印象も倍化

この記事は、『VISION 2020』第21号(2013年12月11日号)に掲載されたものです。

西北東京教区 金成南教区長

 私は今年(2013年)3月に西北東京教区長として着任するや否や、基台・代表区域による家庭書写会を核とする書写伝道に取り組みました。なぜなら、家庭書写会は、家庭や地域での氏族的メシヤ活動を推進でき、基台長・区域長が中心になるので、その成長を促すからです。また、私も時間の許す限り参加しますが、それは牧会者による教会員宅への家庭訪問も兼ねます。

 書写伝道の長所は、まだあります。例えば、真の父母様を他の伝道方法よりスムーズに伝えることができます。日本には写経の伝統があり、写経に通じる書写を利用すれば、御言が受け入れられやすくなり、更には統一教会に対するイメージを、良い方向に転換できます。とくに書写大会に参加すると、そこにはたくさんの書写会員が参加しており、自叙伝の御言をテーマにした素晴らしい講話を聴けるので、参加者の教会に対する好印象が倍加します。

 このような書写伝道を具体的に展開するために、私はまず区域の再編から着手しました。家庭書写会を頻繁に行うためには、住居の近い家庭同士が同じ区域内で交流する必要があるからです。また、代表区域ごとに、区域メンバーが相談して書写会の名前を付けるようにしました。例えば、池袋教会の家庭書写会には、サランの会、すずらんの会、きらきら会などの名前がつけられています。これは、将来的に各代表区域が拡大し、地域の拠点になることを想定しているからです。

 さらに、船橋教会を訪問して書写伝道のポイントを相続したり、仙台教会等から資料を取り寄せ、書写伝道のための環境整備をすすめていきました。礼拝や集会等を利用して、書写伝道の啓蒙も積極的にしました。具体的にどのような心情と手順で行うのか。書写だけではなく、書写を含めた愛天愛人愛国の生活が重要であること。そしてまた、家庭書写会のポイントなどを説明したのです。

 ある程度の準備が整った4月から、家庭書写会を始めました。毎週水・木曜に、基台・代表区域ごとに実施し、池袋教会では、一週間に7、8家庭での書写会が定着しています。教会には敷居の高い新規対象者も、家庭書写会には気軽に参加できます。また、書写するだけではなく、DVDで愛天愛人愛国の生活講座を学んだり、チャート式原理を訓読したり、食事会や茶話会の時間もあるので、区域メンバーの復興や教育、新規対象者との交流にも非常に効果的です。

 教区内の書写会員が一堂に集う場が、毎月24日に教区主催で開催される書写大会です。書写大会では、一ヶ月間、家庭での書写で書き溜めてきた書写用紙を天の前に奉納し、新しい書写用紙を伝授され、その月に書写する御言の意味を学びます。と同時に、新規対象者を受講決定や2日セミナーという、次の伝道のステップにつなげていく場にもなります。4月から、300人規模の外会場で大会を続けてきましたが、今年の書写伝道の総決算として、11月23日、練馬文化センターでの書写フェスティバルを開催しました。この場には、全国の書写大会で初めて、徳野英治会長が来場されて特別メッセージを語ってくださり、まさに、1年間の書写の総決算にふさわしい大会となりました。

 このように、西北東京では、家庭書写会を核としながら、書写から受講決定、書写から2日セミナーという伝道スタイルを目指しています。もちろん、現状で十分な結果が残せているわけではありません。伝道リーダーとしての基台長・区域長の啓蒙教育の徹底、各区域の具体的な伝道拠点の設置は急務です。しかし、そうした課題を克服していくところに、VISION2020 勝利への道が開けると確信し、天に感謝しながら、希望的に書写伝道をすすめていきたいと思っています。