天一国経典『天聖経』への批判に対する応答

御言研究室次長・太田朝久

 真のお父様(文鮮明師)の聖和(逝去)後、天が私たちに願っておられることは、真のお父様と「最終一体」となられた真のお母様(韓鶴子総裁)を中心に、統一家が一丸となってみ旨に邁進することです。そして、真のお父様が人類のために残されたみ言と伝統を、後世に伝えることができるよう、天一国を実体的に定着させなければなりません。

 そのため、真のお母様は「ビジョン2020」を打ち出され、「お父様の業績は、堕落した人類の前に示した宝石のような真理のみ言です。このみ言が散り散りになることなく、美しい宝石となって、一筋に編まれるように」と願われ、その願いに従って「天一国経典」の編纂が行われました。

 天一国元年天暦5 月2 日(陽暦6 月10 日)、「協会創立60 回および『天聖経』『平和経』出版記念式」で、真のお母様は涙を流され「ても喜ばしく感謝です」と天一国経典を祝福されました。

 真のお父様のみ言である天一国経典『天聖父様を中心に一体となるべき時であるにもかかわらず、現在、天一国経典『天聖経』を批判する一部の人たちが、不信感をあおる文書を各方面に送り、「統一家」の一体化を損ねようとしています。

 八大教材・教本『天聖経』も天一国経典『天聖経』も、共に真のお父様のみ言であり、いずれも天来のみ言として貴び、万人が学ぶべきものです。

「『天聖経』に手を付けるな」という批判について
 真のお父様は2004年4月22日、「『天聖経』に誰も手を出すことはできません」(マルスム選集446巻)と語られました。天一国経典『天聖経』を批判する人たちは、このみ言を根拠に、天一国経典『天聖経』を編纂したこと自体に対し、「手を付けた」と言って批判します。

 八大教材・教本『天聖経』は、真のお父様が何度も訓読され、「遺言である」と語られたしていくべきも廃棄したことはなく、また、手を付け加えて改竄したこともありません。八大教材・教本『天聖経』は、そのまま保存されています。

 今回、編纂された天一国経典『天聖経』は、その名称は同じ『天聖経』ですが、これは八大教材・教本『天聖経』とは違う新しい『天聖経』であり、どちらも真のお父様の御言である「マルスム選集」から編纂された御言集として貴ぶべきものです。
 違いがあるとすれば、八大教材・教本『天聖経』は、2000 年以降のみ言が収録されていませんでしたが、天一国経典『天聖経』は、2000年以降のみ言を追加し、未来永劫に残すことのできる経典として、真のお母様が祝福し与えてくださったという点です。

み言を過度に修飾し、削除したという批判について
 批判する人たちは、天一国経典に対し「過度に修飾することでみ言の意味を毀損した」と言っています。これも事実ではありません。
 天一国経典『天聖経』の編纂の原則は、み言の原意を損なわず掲載することです。編纂委員は約10 か月の期間、歪曲されたり、変質したりするみ言がないか、何度も点検して編纂作業をしました。

 批判者は、天一国経典は八大教材・教本『天聖経』のみ言を「10~20%だけ残し、80~90%を削除した」と主張し、天一国経典がまるでみ言を改竄した経典であるかのように言いますが、とんでもない批判です。八大教材・教本そから忠実に編纂したものであり、基本方針は全く変わっていません。

八大教材・教本を毀損したという批判について
 一部の反対する人たちは「八大教材・教本」を毀損したと批判します。これも的外れな批判です。
 真のお父様が「遺言である」と語られた「八大教材・教本」は、だれも毀損してはおらず、八大教材・教本はそのまま残されています。
 むしろ、八大教材・教本の重要性を考慮して、『平和神経』『天国を開く門 真の家庭』『平和の主人、血統の主人』『家庭盟誓』など、これらのみ言を天一国経典『天聖経』や『平和経』にも編入することで、八大教材・教本のみ言を、いつでも一緒に訓読できるよう工夫されています。

 ところで、真のお父様が「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」の御言で、「でに真の父母様ご夫妻は最終一体を成して、完成、完結、完了の基準で、全体、全般、全権、全能の時代を奉献宣布された」と語っておられるように、真の父母様は「最終一体」をなし、一体となっておられます。

 真のお父様と真のお母様を別々の立場と考え、お母様がなされることに対し批判する彼らは、原理原則、天の願いから完全にずれています。

 私たちは批判者らの言葉に惑わされることなく、八大教材・教本および天一国経典を共に訓読し、真のお母様が示された「ビジョン2020」の勝利を目指して全力投球、実践躬行していきましょう。