「VISION2020 勝利のための2015年全国牧会者研修会」開催

真の父母様と一つになって危機をチャンスに!!

本部伝道部長 篠崎幸郎

 真のお父様が聖和されてから3年の“ 侍墓” 期間を終える聖和3周年を今夏にひかえ、基元節2周年記念行事の後に全国規模の人事が行われて日本の教会が新体制で出発する中、「2015年全国牧会者研修会」が東西2ヶ所で開催されました。東日本の研修会は4月6日~8日、静岡県熱海市内の会場で行われ、東日本の牧会者177人が参加。西日本の研修会は4月9日~11日、福岡市内の会場で開かれ、西日本の牧会者131人が集まりました。本部からの36人を合わせて合計344人が、宋龍天・全国祝福家庭総連合会総会長ご夫妻と徳野英治・日本統一教会長ご夫妻を中心に、天一国時代のリーダーのあるべき姿を再確認しました。

 今回の研修会は、VISION2020の7年路程における前3年路程の最後の年を迎え、先の基元節2周年記念式の後に開催された世界会議において、宋龍天総会長が母の国日本の報告としてプレゼンされた「5つの危機」を受けて組み立てられたものです。日本の統一運動が、世界と私たちの子孫の前に永遠に誇らしく輝くためのビジョンと七大運営指標を軸に、「真の父母様と一つになって危機を機会に!!」のスローガンを掲げて行われた研修会は、牧会者一同が深刻かつ率直に意思疎通を図る機会となりました。

 開講式では、宋龍天総会長が「真のお母様が韓国の地でこの研修会の成功のために精誠の祈りを捧げられています」と報告。研修会は、天と真の父母様の熱き愛の心情に満たされる中でスタートしました。

◆日本の未来の鍵を握る牧会者
 基元節2周年記念行事後の世界会議における宋龍天総会長の「5つの危機」の報告は、宣教や教会支援など幅広い分野で世界に貢献してきた日本の統一教会、祝福家庭、食口の抱えている現状を率直に報告するものでした。正直な報告は、真のお母様と世界のリーダーに希望と安心を与え、称賛されました。
 その理由は、宋龍天総会長が、ただ日本教会の危機を明確にしただけでなく、必ずやこの危機に対して日本教会が全力で立ち向かい、危機をチャンスに変えていくという強い意志と覚悟を表明されたからです。

 なお、今回の研修会に込められた天のメッセージは、現場の牧会者こそ母国日本の食口と日本国民の霊的生命を生かすかどうかの鍵を握っており、「幸せな家庭、健康な教会、国家と世界に貢献する統一運動」を実現する要となっているということです。

 宋龍天総会長は「本当に日本の統一食口を幸せにするのだ。今までの歩みをそのまま続けることが私たちの責任ではない。日本と世界に貢献するという私たちの使命を果たしていくために、天の父母様と真の父母様の視点に立って責任を明確にして出発しよう」と非常事態を宣言されたのでした。

◆ “ 一つになれば成せないことはない”
 研修会初日は、まず多田聰夫講師による家庭力アップ講座と梶栗正義「真の家庭国民運動推進全国会議」事務総長による真の家庭国民運動のプレゼンがありました。その後、①礼拝参加者増加 ②伝道 ③摂理貢献 ④青年伝道・二世圏の連結 ⑤社会イメージの転換などのモデル教会の事例発表――があり、続いて本部方針説明として北谷真雄壮年部長が、今後展開されるべき神氏族メシヤ活動について説明。また、勅使河原秀行人事部長が、人事・経理制度の改革について発表しました。

 2日目は、「5つの危機」について、5つのグループに分かれてディスカッションが行われました。ディスカッション内容の発表の後、それを受けて質疑応答の時間がもたれました。
 最終日は、本部各局の方針発表(青年学生局、伝道教育局、復興局、家庭教育局、企画本部、総務局、広報局、法務局)が行われました。
 閉講式では、徳野会長、李海玉総会長夫人、宋龍天総会長が講話をされました。

 李海玉総会長夫人は講話の中で、熱海の海を臨みながら「陸に打ちつける波は、多くの試練であり挑戦です。サーファーはそんな波を肯定的に迎え待つのです。波が打ち寄せても牧会者はテトラポットのように結束して、波を緩衝しながら弱めて、食口を守らなければなりません」と牧会者の姿勢を心情深く諭されました。

 宋龍天総会長は、お母様の語られた「一つになれば成せないことはない」というみ言を紹介しながら、「私たちが絶対確信をもって一つになれば、統一教会の未来は希望に溢れている」と宣布されました。

◆ 天の願った研修会の本意
 研修会は、まず5つの危機に対して危機意識を共有した上で、その解決策を見出すことが狙いでした。
 日本統一教会の実質的な成長のためには、新しく伝道した食口が礼拝に確実に参加し定着することが不可欠です。また、現在つながっている食口を絶対に落としていけません。
 一方、食口の高齢化を食い止め、若返りを図るため、今こそ青年伝道が強く願われています。
 現場の牧会者が抱えているこれらの課題の原因を突き詰めていく中で、克服すべき課題は分離しているものではなく、総合的な文化の変革の中で解決できるということが明確になりました。

 全ての解決の道は、真の父母様の心情と一つになっていくことであり、真のお母様が語られる「人類の真の父母を堂々と明かしていきなさい」とのみ言を実践することです。
 私自身が古い自分と決別し、私たちすべての祝福家庭が一対一伝道の力を付け、三世代祝福家庭となり「神氏族メシヤ」の責任を果たし、地域社会と国家に貢献することが天の大きな願いであり、解決の唯一の道であることをはっきりと知ることができました。

◆ 最後に
 お父様が霊界に行かれ始まった天一国時代の「使徒行伝」第二章。宋龍天総会長ご自身も、「日本に送られた意味は、これまでの総会長の足跡をそのまま継続していくことではない」と明言されました。
 基元節を迎えて初めての総会長として、真に「幸せな家庭、健康な教会、国家と世界に貢献する統一運動」をこの日本に実現するため、そしてこの日本を天の前に永遠に世界と子孫に誇ることのできる国と成すため、深刻に投入されています。

 牧会者研修会を通じて、「5つの危機」に対して真正面から立ち向かおうとすること自体、天と真の父母様が間違いなく宋龍天総会長をもって実体的に役事しておられる証拠であると言わざるを得ません。
 研修会を振り返れば、天と真の父母様が願われる本来の統一教会の姿、理想を実現して、真のお母様に喜びをお返ししたいと全牧会者が結束し、この危機に大きな希望をもって挑戦する出発となりました。