久保木哲子夫人『愛あればこそ』出版記念会

神様と家族の愛に育まれた半生綴る

 日本統一教会の故久保木修己初代会長の令夫人、久保木哲子夫人の著書『回顧録 愛あればこそ』(光言社)の出版記念会が6月24日、東京・渋谷の松濤本部2階礼拝堂で開催されました。先輩家庭や統一運動の責任者などが約100人駆けつけ、久保木会長ご夫妻の生涯に対して尊敬と感謝の思いを深めるとともに、教会草創期を追憶するひと時を過ごしました。

 記念会は午後2時、同書の出版に責任を持ってきた鴨野守広報局長の司会でスタート。
 田中富広・日本統一教会副会長による代表報告祈祷の後、徳野久江・日本統一教会会長夫人が久保木夫人に花束を贈呈し、祝賀のケーキカットが行われました。
 引き続き、久保木会長が1988年5月、神奈川県厚木市で行われた集会で力強くメッセージを語る懐かしい映像が上映されると、会場は時折笑いと涙に包まれました。

 発刊の経緯の紹介では、鴨野広報局長が「名著として成立するためには、著者の正確な記憶力と後代に語るに足る内容の二つの要素が必要ですが、この書籍はこの二つを満たしています。久保木夫人は、50年前の思い出をまるで昨日の出来事のように記憶しています」というエピソードを披露しました。

 周藤健先生は祝辞の中で、「久保木会長に個人講義をした時に、堕落論のポイントを聞き終えるや、机をバンと叩いて『これだ!これだ!わかった!』と叫んだことを思い出します。この方がいなかったら、その後この運動はどうなっただろうか。その偉大な人物を支えることができたのは、夫人の偉大な『愛あればこそ』だと思います」と述べました。

 続いて参加者を代表し、4人の先輩家庭が感想や思い出を披露しました。
 その中で、桜井節子先生は「私たちは知っているようで久保木夫人を知らなかったことが分かりました。『ふんどしの刺繍』のエピソードは今回はじめて知りました」と指摘。太田洪量先生は「こういう女性は千万人に一人しかいない方だ」と称えた上で、韓国の歌「恨五百年」を披露しました。

 最後に、久保木夫人は恥らいながらも凛とした面持ちで、次のように挨拶しました。
 「『愛あればこそ』のタイトルは、夫との愛のことだと思われるかも知れませんが、4歳の時に母から『あなたは一度死んだんだ』と言われた自分が、80歳を過ぎて今もこうして生きているのは、神様の愛あればこそなんです。また私の両親の愛、兄弟の愛、夫の愛、舅姑の愛のおかげです。『積善の家に必ず余慶あり』という夫の遺言に従って、これからも為に生きて参りたいと思います」

 記念会は、柴沼邦彦先生のリードで億万歳四唱をして閉会。日本統一教会の「おかあさん」を囲んで、参加者全員が一つの家族になったような集会でした。