世界平和統一家庭連合 会長 徳野英治
まず始めに、この度の真の父母様による日韓トンネル調査斜坑ご視察に対し、天の父母様と真の父母様に心から感謝を申し上げます。1986 年10 月に調査斜坑の起工式が行われて30 周年の節目に、関係者にとっては大いなる慰労と祝福の機会となりました。
さて、日韓トンネルの実現には三つの要素が必要であると考えます。
一つ目は、青函トンネルなどとは異なり、国境を越える日韓トンネルは、民族の壁、国益の壁を越えなければならないという難しい課題があります。まずは日韓の国民感情が良くなっていかなければなりません。
二つ目として、日韓トンネルの実現のためには、日韓両国の首脳による合意が不可欠です。
ドーバー海峡トンネルは、1986 年にサッチャー英首相とミッテラン仏大統領がトップ会談で建設に合意。英仏両国が今後二度と戦争をしないという“不戦の誓い”のもと、トンネル建設に着工し、8 年で開通しました。
3 番目は、技術と予算の問題です。日本がこれまで青函トンネルや本州四国連絡橋などの建設を通じて培った経験と技術力に加え、韓国が持っている高い技術力を駆使すれば、日韓トンネルの建設は十分可能です。
建設予算は少なくとも10 兆円規模になると試算されていますから、日韓トンネルは国家プロジェクトとして推進していく必要があります。
私は、日韓トンネルを推進していく上で、オリンピックの相互協力が追い風になると考えています。2018 年の韓国・平昌オリンピックに日本が全面的に協力して大成功させる。逆に2020 年の東京オリンピックは韓国に全面的に協力してもらって大成功を収めることができれば、2020 年の頃には日韓の国民感情は大いに改善していることでしょう。
日韓トンネルはいったん工事が始まれば、最短10 年間で開通する見込みです。日韓が信頼関係を深めた土台の上で、2020 年頃に両国首脳の合意が実現すれば、早ければ2030 年に日韓トンネルが完成する可能性があるのです。そのことを真のお母様に報告させて頂くと、お母様は「もっと早く実現できるのではないか」と大きな期待を示されました。
天の父母様と真の父母様の“夢”である日韓トンネルを実現し、最終的には「国際ハイウェイ構想」を私たちの手で成し遂げていきましょう。皆様の変わらぬご支援をお願いします。