副会長兼青年学生局長 田中 富広
新年、明けましておめでとうございます。
2016 年は、天の摂理に逆行する「反グローバリズム」ともいえる波が拡がり、日本も対岸の出来事として見過ごすことができない影響を受けています。
「米国第一」主義を前面に打ち出すドナルド・トランプ氏の米国大統領就任も20 日に迫っています。自由や民主主義の旗印の下、世界の価値観の牽引役がその位置を放棄しようとする今、その価値観と真逆の思惑を抱いた国家がとって代わろうと虎視眈々と狙っています。
欧州統合の理念に背を向けた英国のEU離脱、南シナ海と東シナ海、ひいては環太平洋を手中に収めようと目論む中国……。どこを見渡しても自国の利害をむき出しにする主張が対立を煽り、大衆を巻き込む「ポピュリズム」がそれを取り巻き、国民挙げての我欲が見苦しいほど前面に押し出されているのが現状です。
羅針盤を失った宇宙船地球号は何処に向かっていったらいいのか?
真のお母様は昨年12 月1 日、米国聖職者指導者会議(ACLC)のバンケットで次のように語られました。
「天が立てた中心人物に対しては一致しなければなりません。自分の考えや欲心があってはいけません。それが、私たちが天の前に進むことのできる条件になるのです」
今や、勝利された人類の真の父母様に照準を合わせる以外に、混迷を深める世界を収拾する道は無いのです。
真の父母を中心とした家庭の秩序と利他的価値観こそが、世界のあらゆる問題の解決の道であることを肝に銘じて、飛躍の2017 年として参りましょう。