神霊と真理で「神日本」を創建する二世圏指導者となれ
10月31日から12月9日までの40日間、千葉中央修練所(千葉市)で「第1回 40日原理を中心とした総合教育力強化研修」が行われ、教区・教会の青年部長や伝道教育部長などの公職者31人が参加しました。期間中、宋龍天・全国祝福家庭総連合会総会長や徳野英治会長が修練所に駆け付けて講話を行ったほか、教団を代表する一流講師陣が模範講義や個別指導を担当。参加者からは「内容が非常に濃く、毎日が原理・み言に満ち溢れた幸せな期間でした」「原理の本質を理解することができ、摂理に向かう力が与えられました」といった感想が聞かれました。
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真のお母様の「草創期のような神霊と真理に満ち溢れた教会、原理講義の絶えない教会づくりをしなさい」とのみ言に基づき、昨年から通信教育による公職者の講義力強化プロジェクトがスタート。今年からは、さらに短期・集中的に公職者や牧会者の教育力を強化する方向性が打ち出され、今回の40日研修が開催される運びとなりました。将来的には、公職者や牧会者の資格制度にまで発展させていく予定です。
宋龍天総会長は12月8日に研修生に向けて次のように語っています。
「今、真のお母様を中心とした新しい時代を迎えています。新しい時代、神日本時代、神日本家庭連合時代は、真の父母様を証して誇り、神氏族メシヤの活動と家庭教会の定着を成す時代です。そのために重要なことは祈りと絶対精誠ですが、この伝統を中心として、原理をより深く研究して自分のものとしなければならず、真の父母様の生涯路程をより詳細に知らなければなりません。そのようして、皆さんは天の父母様と真の父母様の伝統を受け継ぐ二世圏指導者として、家庭連合を率いる指導者とならなければならないのです」
新規ゲストを原理で生み変える講義力養成
40日研修では、「統一原理」「真の父母様の生涯路程」の模範講義・要点解説(7日)や講義案作成(14日)、講義演習・個別指導(15日)のほか、聖書学、説教学、牧会学の講義や実践2 日修研修などが行われました。
この40日研修は、「新規ゲストを原理で生み変えることのできる講義力」を身に付けることを目標に掲げ、大きく分けて三つの指導方針が設定されています。
一つ目は、誰にでも分かりやすく講義できる力を養成することです。やや難解な原理用語の意味を分かりやすく解説する力を身に付けるため、講師用のガイドライン等の標準教材の充実も図っています。
二つ目は、新規ゲストに“生きた神”を証しし、「神が親である」という価値観に転換させることです。神と人間との歴史的な係わりについて書かれた「聖書」の学び深めながら、聖書を講義に活用する力を強化することで、神の喜怒哀楽や心情について聖句を通して語ることが出来る力を養っていきます。
最後に、原理講義は単なる教義の解説ではなく、心霊的なものであり、人の心に訴えかけるものでなくてはなりません。他人が作った講義案をただ読み上げるようなものであってはいけないのです。そこで、まず研修生一人ひとりが自分の講義案を作るように指導。講義案作成を通して、『原理講論』や真の父母様のみ言、聖書を熟読し、また名講師の講義ビデオを視聴することで、自分に合った講義の構成力や、自分の確信と理解に基づき力強く話すことが出来る力を養っていきます。
進行を務めた多田聰夫巡回師は「研修会が始まったときには、どのように講義案をまとめていいのかが分からない所から始まりました。現場では統一原理の疑問があってもそのままになっていることが多いのですが、研修では質問を自由にできる環境があり、質問を繰り返す中で、心がすっきりして、やる気が出てくる研修生が多くいました」と指摘。また「最終日の証し会では、多くの研修生が涙ながらに今までの歩みを悔い改めながら、教育者として新たな決意を表明する姿に、公職者として大きな成長があったと心から思います」と述べています。
【研修生の声】
■原理の学びを進める中で、これまで自分がしてきた講義は原理の本質を伝えきれていなかったと改めて思い、申し訳なさを感じ、悔い改めさせられる日々でした。そして、今回の修練会で一番悔い改めたのは、これまで聖書をないがしろにしてきたことです。聖書を読めば読むほどに、「こんなことが書かれていたのか」と目からウロコが落ちる内容がたくさんありました。聖書の中に生きた神様がいらっしゃることを知らずに今まで講義してきたことを恥ずかしく思い、悔い改めさせられました。(33歳、成和青年部長)
■『原理講論』に忠実な講義をしていく中で、『原理講論』の言葉の力、そしてほぼ全ての解答がちゃんと書いてあるということも感じ、『原理講論』の価値を再発見することができました。原理を理解できた分、摂理に向かう力が与えられたと感じました。また、信仰生活や家庭においても努力しようと思い、職員としてももっと投入したいという気持ちを与えられました。原点回帰の機会が与えられて感謝でした。(28歳、成和青年部長)
■先駆けて歩んでこられた先生方の伝道教育の歩みを、どれだけ私たち次世代が相続できるのかを考えてみたとき、まだまだ時間がかかると思います。講義演習の指導や食事をしながらの和動などが、それぞれ相続の場であると感じ、感謝の時間でした。この40 日間は、原理を中心として教育力の向上につなげられる場であり、次世代リーダー育成の修養の場であり、公職者として必要なものを与えて下さる期間だったと思います。(36歳、伝道部長)