地域家庭集会の定着と教育システムの構築を推進

伝道教育局

伝道教育局長  矢野治佳

宋龍天総会長は、『世界家庭』2016 年7 月号に掲載されたメッセージの中で、真の父母様の家庭連合宣布(1994 年4 月)を通して、個人救援の時代から家庭救援の時代に入り、夫婦、家庭を中心として創造本性を啓発し、完成の道を行く時代に入ったことを強調されました。そして、全体目的としての母の国の使命勝利と、個体目的である「家庭天一国」を同時に実現していくことを語られています。

5-6men01そのような摂理的背景を踏まえ、本年は「地域家庭集会の定着と教育システムの構築」を伝道教育局の取り組みとして訴え、推進してきました。

家庭天一国はその家庭だけの努力でなされるものではありません。それぞれの地域の祝福家庭が天の氏族として心情共同体を形成し、祈りあい助け合う、愛があふれる関係を築かなければならないのです。そして各地域で長子権を復帰していくその輪の中に、知人・友人、親族を迎え入れていくことがその道筋となります。

さて、120 日路程において、「二世圏祝福」、「休眠食口の再復帰」、「認定神氏族メシヤ家庭教会」が目標として掲げられています。

伝道の原則は、自己伝道、内部伝道(家庭伝道)、そして外部伝道です。どんなにたくさん新しい人を伝道しても、それ以上に去る人が多くては何にもなりません。容器に空いた“穴”を塞がない限り、いくらたくさん伝道しても基盤は拡大しないのです。これが「休眠食口の再復帰」の課題です。容器の大きさ、もしくは容器の数を増やさない限り、抱えられる人数には限界があります。これに対応するのが、「認定神氏族メシヤ家庭教会」の推進です。

5-6men03教会の敷居が高くなってしまった食口には、「愛されたい」「理解されたい」「恩恵を受けたい」「活躍する場所が欲しい」など様々な思いがあるでしょう。基元節4周年に向けて「四大聖物伝授」の聖酒式があることは本当に大きな恵みであり、チャンスです。

今回、『天一国定着に向けた祝福家庭の姿勢』という宋龍天総会長のメッセージをまとめた小冊子が準備されました。まず一人ひとりが内容をよく理解し、家庭連合時代の教会づくりに向かって全食口が賛同できるよう、家庭訪問をして手渡し、難しい場合は郵送していただきたいと思います。

そして、地域家庭集会(礼拝)への参加を促しましょう。各教会ではクリスマスや新年の企画としてオープン礼拝や集会が実施されると思います。こうした集会への参加を呼び掛けてください。このような取り組みが天の願いである心情文化共同体に向かっての一歩となることを確信してやみません。

1991 年の還故郷の摂理以来、神氏族メシヤ活動に対して漠然と抱いてきたイメージがあります。それは「氏族メシヤ活動は公的なことを離れて自分のことだけをやる」というものです。残念ながら過去の取り組みにおいては、それぞれの家庭だけの問題となっており、教会として十分な準備や支援ができていたとは言えないでしょう。神氏族メシヤ活動は、各地域において「心情文化共同体」を形成していくことと別問題として取り組んでも、大きな実りを得ることはできないでしょう。

5-6men02まず、近隣の祝福家庭が団結し、天の氏族としてお互いに抱えている問題、例えば二世問題、夫婦問題、親復帰などに協力して取り組むことが大切だと思います。その模範となり、リードをしていくのが「認定神氏族メシヤ家庭」です。地域家庭集会の定着と心情文化共同体の土台の上でこそ、多くの課題の解決にトータルに取り組むことが出来ます。

後半3 年半の勝敗を占う120 日特別精誠路程です。「二世圏祝福」、「休眠食口の再復帰」、「認定神氏族メシヤ家庭教会」の目標に取り組むことで、その突破点を見出しましょう。