ソウルで「第2回 鮮鶴平和賞授賞式」

難民問題解決に尽力してきた2博士が受賞

2月3日午前、ソウル市内のホテルで「第2回 鮮鶴平和賞授賞式」が開催され、国家首脳をはじめ、各界の指導者およそ800人が集まる中、難民問題の解決のため長年尽力してきたイタリア人医師ジーノ・ストラーダ博士(68歳)とアフガニスタンの女性教育家サケナ・ヤクービ博士(66歳)の二人に鮮鶴平和賞が授与されました。

ストラーダ博士は、深刻な紛争に見舞われてきた中東及びアフリカ地域で約30年にわたって緊急医療救護活動を展開し、800万人の命を救ってきた功績が高く評価。ヤクービ博士は、戦争で廃墟となったアフガンの難民キャンプで、延べ1300万人に教育の機会を提供しながら、難民再定住の解決策を提示したことなどが認められました。

授賞式では、鮮鶴平和賞委員会の洪一植委員長(韓国・高麗大学元総長)が歓迎の辞で、「(ストラーダ、ヤクービ両博士は)人道主義の実践を通して難民問題解決に最も基礎的で根本的な方向を提示しました」と受賞者選定の理由を明らかにしました。

続いて、ストラーダ博士の業績を紹介する映像が上映。真のお母様と洪委員長から同博士に記念のメダルと賞牌が授与されました。

ストラーダ博士は受賞スピーチで、「今、私たちは『世界平和』という言葉が、まるで非現実的なユートピアのように聞こえる時代を生きています。文鮮明・韓鶴子総裁が世界平和のため、人類が一家族となるための対話と協力を進めるために闘ってくださっていることに心から感謝します」と強調。その上で、「戦争の撲滅こそが、最も現実的で人道的な問題解決の道であり、それによって本当の人権が得られると考えています。私たちは戦争の論理を克服し、平和の世界を築くために努力していかなければなりません」と訴えました。

引き続き、ヤクービ博士の業績に関する映像上映、メダルと賞牌の授与の後、同博士が受賞スピーチを行い、「憎しみによって国が滅んでいきます。憎しみと偏見を乗り越えるのは教育しかありません。本当の知恵を教え、愛を教え、人間の尊厳性を教え、責任感を教え、私たちが協力し連帯し得ることを教えるのが教育です」と指摘。「私はこの賞をアフガニスタン国民のため、特に女性や子供のために捧げたいと思います。韓鶴子総裁のこのすばらしいイニシアティブに心からの敬意を表します」と語りました。

授賞式は、第1回受賞者であるアノテ・トン前キリバス大統領の祝辞の後、祝賀公演が行われ、閉幕しました。