7 月1 日に“キックオフミーティング”開催
7月1日、東京・渋谷の松濤本部礼拝堂で「第4回精神障がいのある人の家族の集い」が開催され、全国各地から53人が参加しました。過去3回の集いにおいて、参加者は専門家の講座を通して多くの内容を学ぶと共に、お互いの関係性を深めてきました。これを土台としてこのほど、精神障がい者の家族会である「天情家族会」が発足しました。
精神障がい者の家族は精神的にも肉体的にも負担が大きく、その家庭だけですべてを抱えていくのは簡単ではありません。それ故、そのような家族が互いに助け合うために発足したのが天情家族会です。
天情家族会は、精神障がい者を家族に持つ家庭連合会員であれば、誰でも入会できる任意団体で、宋龍天総会長が命名。初代会長は社会福祉士で、精神保健福祉士でもある末吉重人さん(6000双家庭)が就任しました。今後は、学習会・交流会の開催やメールマガジンの配信、関連情報の提供などを行っていきます。
天情家族会の“キックオフミーティング”となった今回の集いでは、権相基総合企画局長が開会の挨拶を行った後、末吉会長が講座を行い、「精神障がいがあってもその人なりの、意義ある人生を送ろう」という「リカバリー」の理念が紹介されました。
次に精神科の医師が講座を行い、過去3 回の講義内容のおさらいと共に、参加者に前もって上げてもらった質問を踏まえた解説を行いました。参加者は聞きたかった内容をピンポイントで聞くことができ、効果的な学習の場となりました。
午後は、最初に阿部美樹家庭教育局長が天情家族会について説明。その後、地域ごとに分かれてグループワークを行いました。各家庭の現状を共有すると共に、今後の各地域での家族会活動をどのように進めていくかについても話し合いがなされました。今回の集いが起点となり、各地で定例会が開始されることが期待されます。