Southeast Europe Peace Summit 2019 開会式

天一国7年天暦9月27~29日(陽10月25~27日)アルバニア共和国の首都ティラナの議員会館で「東南ヨーロッパの平和・安保・人類発展」をテーマに「東南ヨーロッパ平和サミット」が開催されました。

天宙平和連合(UPF)主催の同サミットは、アルバニア首相の後援と、前職大統領らが多数所属する「ポドゴリツァ・クラブ」の協力により実現。アルバニアをはじめ、セルビア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナなど50ヶ国から前・現職大統領及び首相16人、前・現職国会議長7人のほか、国務大臣や、国会議員、宗教指導者など、約2500人が参加しました。

古代より宗教、民族の複雑な対立があり、第一次世界大戦勃発の要因のひとつとなった「ヨーロッパの火薬庫」とも言われるバルカン半島。その地で平和サミットが開催されたことはアルバニアで多くの注目を集め、公共放送「RTSH」をはじめ15の放送局で全国放送され、そのうち7局は生中継しました。

真のお母様(韓鶴子総裁)は開会式の特別講演で、「バルカン半島に位置するアルバニアも、私が生まれた韓半島も、半島です。半島は天が特別に祝福した地であり、善なる人々が住んでいるところですが、人類歴史を通してその善なる人々が多くの被害を受けてきました」とバルカン半島の特徴を語られました。また、「欧州連合もUNも自国のためのみでなく、宇宙の創造主・神様に侍り真の愛を実践してひとつになることで、バルカン半島に平和が訪れます。私は独り娘、真の母としてアルバニアに来ました。きょうからアルバニアが過去の痛みを乗り越えて天の父母様に侍る『神アルバニア』として人類一家族を成すことに先陣を切っていただけるよう祝願します」と平和ビジョンを提示し激励されました。

同サミットの開会式は、イスラーム(イスラム教)とローマ・カトリックの宗教指導者による超宗教の祝祷で始まり、トーマス・ウォルシュ・UPF世界議長の歓迎の辞、アルバニア国歌の斉唱、前・現職大統領らによる祝辞などが続きました。

まず、アルバニアのエディ・ラマ首相の代理としてエリサ・スピロパリ議会関係担当国務大臣が開会の辞を述べ、「宗教紛争や人種差別の阻止を目的とするきょうのサミットは、アルバニアのみならずヨーロッパ全体に大きな影響を与えるでしょう。韓総裁が提示してくださった平和思想『共生・共栄・共義』は、今このときに、まさに適切なビジョンです」とし、アルバニアがこの平和ビジョンのもとに前進していくことを約束しました。

次に、ステボ・ペンダロフスキ・北マケドニア大統領は基調演説で、「『共生・共栄・共義』を実際には実践しないことが多い中で、このサミットはとても重要です」と言及。「バルカン半島はこの間、独裁政権により市民達が苦痛を受けてきましたが、これからは実践的・生産的な平和プロジェクトを進めていかなければなりません」と強調しました。

さらに、ハシム・サチ・コソボ大統領は基調演説で、「歴史を振り返ると、一人で繁栄することはありません。また、言っているだけではだめです。これ以上浪費する時間もありません。コソボの国民はセルビアとの平和な関係を願っています」とバルカン諸国がひとつのビジョンをもって前進していく重要性を説きました。

その後、同サミット組織委員会共同議長のアルフレッド・モイシウ・アルバニア元大統領は基調演説で、自身が2005年にアルバニア大統領として真の父母様(文鮮明師・韓鶴子総裁ご夫妻)にお会いしたことを回想しながら、次のように呼びかけました。「韓総裁は、世界のトップリーダーたちに平和と和合のために活動することを要請される『平和の母』として認知されています。その韓総裁を通して新しい平和時代がバルカンに流入しました。多くの前職大統領たちがきょうのサミットに参席してくださり感謝します。お互い過去の痛みを許し、治癒していくことで未来世代に希望を与えましょう」。

真のお母様の特別講演のあと「世界平和頂上メダル授与式」が行われ、真のお母様が前職大統領・首相ら8人にメダルが授与されました。

最後に、バルカン地域の恒久平和への願いを込めて、「平和の聖火」を点火する儀式が行われ、開会式が終了しました。